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スローガンは「健全な危機意識」。デジタルマーケティングでお客様のニーズに応える人財を育てる。

花王グループカスタマーマーケティング株式会社

花王グループカスタマーマーケティング株式会社(以下、KCMKと表記)は、花王グループの販売部門を担い、お取引先である小売業様の売上と利益に貢献する活動を推進しています。変化する消費者とそれに対応する小売業様とともに、小売業様の売場を通してブランド価値を消費者の皆様に正しく伝える使命を担っています。
今回は、社内のデジタルマーケティング教育をDMUに委託したきっかけや、研修内容などのお話を人財開発部門教育部の責任者新井様に伺いました。

  • 導入背景

    今は、スマートフォンなどを活用して消費者が様々な情報を得ている時代であり、そうした消費者や購買者(ショッパー)の行動をKCMKはどこまで理解できているのか?という疑問があった。また、得意先である小売業様が消費者、購買者の変化に対応され、最新のデジタル販促を進めており、KCMKとしても進化するデジタルマーケティングを学ぶ必要があると考えた。

  • 研修実績

    2019年、若手社員向けにデジタルマーケティング研修をDMUにて実施。(全6回)
    内容はカスタマイズさせていただき、オリジナルで研修プログラムを作成。
    受講者の評価が高く、2021年は若手社員のほか、新入社員に範囲を広げて実施予定。
    (2020年はコロナウイルスの影響で見送り。)

  • 社員の感想

    「デジタルマーケティングの手法を学び、CRMでの顧客管理の幅が広がった」
    「自身の日常の買い物を想定して学べたので、とても理解が促進された」
    「WEBサイトの作り方などの基本がわかったので、お取引先とのEコマース商談に活用できそう」
    「ペルソナの考え方を学んだことにより、ターゲットを具体的に想定した施策を考えられた」など

  • インタビュー内容

    「KCMKでデジタルマーケティング人材を育成しようと思った背景を教えてください」

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    (新井様)近年、消費者がスマートフォンなどのデバイスを持つのが当たり前で、多くの情報を入手できる時代になりました。そして、消費者の購買行動の変化に対応して、小売業様の販促も大きくデジタルにシフトしています。
    こうした環境変化で、弊社は、デジタルマーケティングについて、きちんと理解できているのか?という疑問が以前からありました。また、小売業様が最新のデジタル販促を進める中、私たちはついていけているのだろうかとも思っていました。それがデジタルマーケティング研修導入の背景です。
    デジタルマーケティングというと、これまでのマーケティングの応用編のように考えがちですが、よくよく考えれば、消費者の行動にフォーカスしているという点では、実は基本的なマーケティング手法と変わらないのではないかと思いました。応用編でなく基本だと考えたからこそ、若手に学んでほしいと思い、若手社員にデジタルマーケティングの基本知識を固めさせたいと考えたのがデジタルマーケティング教育を外部に委託しようと思ったきっかけです。

    「今まではテレビや雑誌での販促が主流だったかと思うのですが、最新のデジタル販促の必要性はいつ頃から感じ始めましたか?」

    (新井様)5年以上、いやもっと前からかもしれません。
    消費者の購買プロセスが大きく変わり、従来のマーケティングだけでは通用しない時代になったと感じ、デジタルマーケティングを学ぶ必要があると思っていました。
    弊社では社員がみな、健全な危機意識を持って行動しています。現状不満足企業と言い換えてもいいのかもしれません。また、会社は新しいことへの取り組みをバックアップしてくれる風土ですので研修導入にはまったく支障はありませんでした。

    「受講前までの一般的なマーケティングの社員育成はどのようにしていましたか?」

    (新井様)以前から、社内でも基本的なマーケティング教育を実施してきましたし、その中でもデジタルマーケティングの基本は社員に伝えてきました。しかし、この分野は変化が早く、時代の流れに乗り遅れないためにも、デジタルマーケティングに長けた外部の企業様に研修をお願いしたいと考えていました。

    「なぜDMUを選んでいただけたのでしょうか?」

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    (新井様)テスト的に教育担当社員にDMU様のスクールに通ってもらい、実践的で評判がよかったこと、また、DMU様の講師の方ご自身にマーケティングを実践されてきたご経験があり、さらに研修内容を弊社向けにカスタマイズしてくださるというところが決め手でした。
    複数の企業のデジタルマーケティング教育を比較した中で、私たちの意向を汲んでいただき、より実践的にカスタマイズした研修を提案してくださったのがDMU様でした。

    「実際どんな課題でどんな研修をしたのでしょうか?」

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    (担当講師:徳原)KCMK様で営業として活動されている皆さんが、いかに小売店の方と良好な関係を築きつつ実践していくかが重要で、そこが課題だとうかがいました。
    そこで、デジタルマーケティングとはどういうものであるのかという基礎的な内容とともに、販売店で注力しているCRMマーケティングとの2つをカスタマイズして内容を作成しました。
    また、主力商品のひとつであるキュレルを題材としながら、わかりやすいように講義を進めていきました。

    (新井様)今でも覚えているのですが、デジタルマーケティングは特別なものという内容でやらないでほしいとお願いさせていただきましたよね。前述した通り、デジタルマーケティングは特別なものではないという位置づけで研修を組んでいましたので。
    今までのものが基本、これから学ぶことが応用ではなく、変化する消費者、小売業様とともに協働していくために必須のスキルとして社員には学んでもらいたいと思っていました。

    「研修で意識したことはなんでしょうか?」

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    (担当講師:徳原)普段のDMUではデジタルマーケティングをキャリアアップとして学びたい方が多いなか、
    新井さんからは、若手や新入社員の方にマーケティングの基本として学ばせたいというご意向だったので、抵抗感をもたせないように専門用語を極力使わず、事例やコメディ要素も含めながら、お話しさせていただきました。

    (新井様)徳原さんには、できるだけ実践的な研修をお願いしました。一例ですが、社員が自分のスマートフォンを使って実際の事例を検索しながら学ぶという場面がありました。社員がすごく楽しそうにしていたのが印象的でした。考えてみれば、会社の研修で、自分のスマートフォンを堂々と使える場面は、ほとんどないですからね(笑)。そう考えると、とても珍しい光景だったのですね。

    (担当講師:徳原)非常にいい雰囲気で、議論も活発で、たくさんの意見やアイデアも出てきました。
    印象的だったのが、最終のアウトプットの質の水準が揃っていたことです。研修効果が達成できているなと勝手ながら思っておりました。
    KCMK様が日々の業務で教育されているものと我々のデジタルマーケティングの知見がうまくミックスされて、社員の方の新しい知識となったのではないかと思います。

    (新井様)研修用のアウトプットは社員には求めていません。実際の業務で得意先をうならせるような、思い切った提案のための知見をDMU様と協力しながら、楽しく、しかし真剣に学ばせていただいたと思っています。

    「受講した方の反応や評価はいかがでしたか?」

    (新井様)様々なマーケティング手法を学び、顧客管理の幅が広がったという意見が多かったです。
    中でも、研修の評価が一番高かったのが化粧品担当です。いかに顧客管理をしっかりしていくかがCRMの根幹なので、活かしていけそうということでした。
    日用品担当の社員は、ペルソナの考え方を学んで業務を工夫することができるという意見が多かったですね。
    WEBサイトの基本の見方がわかったので、Eコマースに活かせそうだという意見も多くありました。デジタルマーケティングの基礎として、十分な成果があったのではないかと考えています。

    【公開:2021年7月/インタビュアー:山田功生、担当講師:徳原靖也】
    ※本記事内の情報はすべて取材時点のものです

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